産後2ヶ月からの。

慌ただしいけど毎日を少しだけ丁寧に。生後○日の育児だけでなく、産後○日の自分自身にも目を向けて生きる。

産後2ヶ月7日目 入社2週間前に妊娠が発覚してしまった話①

既婚女の転職活動

結婚が決まったとき、5年間勤めていた会社を辞めることにした。

時間的にも精神的にも激務だったから、仕事は好きだけどこの先ずっとここで続けるのは難しいと思って、寿退社という口実でスムーズに退職。
少しのんびりしたかったのと、結婚式とかあったから1年は軽く働きながら過ごして、転職活動することにした。
 
エージェントに登録して、担当の方に会った時に言われた。
「29歳、既婚女性だと書類の時点で結構落とされるって覚悟しといてください。」
覚悟してたし、雇う方の気持ちを考えるとやっぱり当然だと思う。
だけど将来的に子供がいても仕事は続けていたいし、まだ3年くらいは思いっきり働いてみたい。
ホントのホントにそう思ってた。
いや、ホントなんです。
 
29歳、既婚での転職活動は簡単じゃなかったけど、縁あってここで働きたいと思える会社に決まった。
 

既婚女が妊婦に変わる

時間のある入社前に色々済ませておこうと、子宮がん検診に行った。
先生「ん!?…これ見えますか?」
がんが見つかったのか…。
頭が真っ白になった。
「胎嚢ですよ、妊娠してるじゃないですか。」
頭が真っ白になった。
  ※胎嚢…赤ちゃんが入ってる袋
 
入社2週間前に妊娠発覚とか最低じゃないか。
会社はもう色々準備してくれてるだろうし。。
子供に罪はないけど、大人として私はなんて罪深いんだ。
自己嫌悪で泣けてきた。
それにしても、私みたいな奴がいるからアラサー女の転職が大変になるのだ。
…皆さんホントにすいません。
 
自分自身についても、このタイミングで働くことを断念するとなると、もう今後の社会復帰の見通しは暗くなる。
無職では保育園に入れることも難しいし、社会から離れることになる期間を考えても自分が希望するような仕事を得ることは難しいだろう。
 
子供に申し訳ないけど、相当ヘコんだ。
夫は、僕が頑張るから別にずっと働かなくてもいいんだよ、と言ってる。
優しさで言ってくれてるんだろうけど、まったく的外れだ。
私は働きたいのだ。
子供にも夫にも罪はないけど、明日からも変わらぬ生活を継続できる夫が恨めしかった
 
もう黙って入社してしまおうかと思ったけど、エージェントに正直に言うことにした。
案の定、白紙に戻ってしまった。
先方は、産後落ち着いたらまた改めて面接しましょう、と言ってくれているらしい。
とはいえ、そんなうまい話はないだろう。
それに、まだ新しい会社だったけど、仮に私が社会復帰できるであろう2年後には、もはや私の実力じゃ入れない会社になってるだろうとなんとなく思った。
 

私らしくない行動に出る

恥を忍んで直談判することにした。
夫はこれからの出産・育児、一緒に乗り越えようと言ってくれてるけど、私一人で乗り越えなきゃいけないことだってこれからたくさんあるのだ。
当時の自分にとっては大げさではなく、ここが人生の分かれ道だと思った。
 
→②につづく