産後2ヶ月20日目 「この人妊婦さんなんで座らせてあげてください」と言える大人になりたい
今日は久しぶりに電車に乗ってお出かけ。
優先席で立っている妊婦さんと、目の前に座っているサラリーマンや買い物帰りの中年女性の光景。
前までは気に留めることもなかった、いや、気付きもしなかったんだろうけど、今は見ていて胸が痛くなる。
妊娠中、何が嫌だったかかというと、電車で席に座れないことではなくて、車内に居場所がないこと。
妊婦が優先席に座るなとか言う人もいるし、
かといって立っていると、目の前に立つなよという顔で露骨ににらんでくる人もいる。
普通席の前で立てば、ここじゃなくて優先席行けよ、みたいな雰囲気が出る。
とはいえ、どこかには座るか立たなければならんのだ。
私は幸いつわりが全くなかったし、体調も良かったから座れなくても良いと思ってたけど、申し訳ないが妊婦も電車で通勤・移動する必要はあるのだ。
最終的には、妊婦は電車乗るな、とかいう人もいるんだろうけど。
だから誰かに譲ってもらうのではなく、自然に普通席に座れたときは唯一ほっとした。
時々、親切な人が譲ってくれたときは、身体ではなく心が休まった。
今日見た妊婦さんの近くに行って、「この人座らせてあげてください」って言えばよかったと、モヤモヤしてる。
お腹も出ていて、誰がどう見ても妊婦。
それを分かった上で座らせてあげる気のない人たちだから、無視されるか何か言い返されるかもしれないけど、別に気にしなければいい。
というか、そんなことにはならない気がする。
妊娠中、夫と一緒だったときは何も言わずとも大抵席を譲ってもらえたのだ。
男性が一緒だと弱腰になる人は多い。
(※うちの夫はレスラーのようなマッチョ、ヤクザ風の強面ではないです)
だから仮に私が女性でも、「座らせてあげて」と面と向かって言われて断れるような人はそういない気がするのだ。
たとえダメでも、その光景を見て別の席の人が立ってくれるかもしれない。
大事なのは、その人を座らせてあげること。
妊婦さんが体調を崩したら、赤ちゃんに良くないのだ。
出産したとき、ふにゃふにゃで小さい息子を見て、壊れてしまわないか不安になった。
あの妊婦さんのおなかの中には、私が今抱いている息子よりももっと小さい赤ちゃんがいたのだ。
相手の立場に立つのって、想像力では限界があると思う。
だからこそ、同じ経験をした人にしかできないことがある。
夫も、私が妊娠して初めて、優先席には空いていても座れなくなったし、妊婦さんに目がいくようになったって言ってる。
優先席とかマタニティマークとか、賛否両論あって、別にそんなことを議論するつもりはないけど。
ただ、妊娠を経験した以上、そういう場面に無関心な人間ではありたくない。
モヤモヤした反省とともに、そんなことを今日は思いました。
〜産後2ヶ月20日目〜
「座らせてあげて」って、言えばよかったなぁ…