産後2ヶ月からの。

慌ただしいけど毎日を少しだけ丁寧に。生後○日の育児だけでなく、産後○日の自分自身にも目を向けて生きる。

産後2ヶ月3日目 ヒールを履いて外の世界へ

1年振りのハイヒール

3週間前、息子を見てるから友達とゴハン食べに行っておいでよ、

と夫から有難い言葉が。

きっとストレスが溜まっているように見えたんだろうな…

仕事から帰宅するのが夜遅く、休みも少ないことへの罪悪感が夫なりにあったのかも。

 

当日、仕事を早目に切り上げてもらって夕方からバトンタッチすることに。

 

ニットのワンピースを着て(授乳するためワンピースは通常ダメ)、

ジャケットをはおり(母乳の吐き戻しで汚れるため、洗濯に向かない服はダメ)、

普段は襟足で適当に束ねてる髪をアップに。

そして、妊娠が分かって以来、約1年ぶりにヒールの高い靴をはく。

 

妊娠して困ったことは、ぺったんこの靴をほとんど持っていなかったこと。

ヒールの高さと女らしさはイコールじゃないけど、

背筋がピンとする感じが好きだったし、

やっぱりヒールは女性の特権だと思ってました。

 

お風呂の後に必要なものを並べ、搾乳して保存してある母乳を夫に託し、

いざ夜の街へ…!

 

複雑な女親心

お店へ向かう途中、早速残した2人の父子のことが気になってくる。

息子はよく寝る子で、夜はお風呂に入れてお腹を満たしてしまえば4時間はぐっすり。

心配はあるまい。

 

ただ、一緒に過ごしている時間の圧倒的に少ないおじさんではなく、

私を求めている息子の姿を少し期待してしまう自分もいるのだ。

 

『泣け…』

 

いや、帰宅するまでどうか安心して眠っていてください。

 

葛藤がはじまる

久しぶりの1人での外出、友人。

1年前まで当たり前だったことが今は新鮮すぎて、

出かけているという事実だけで気持ちが高揚してしまう。

 

食事中、また2人のことがふと気になる。

おそらく息子は爆睡中だろう。

 

思えば何をしても泣き止まず、一緒に泣きたくなる夜を過ごした日は少なくない。

化粧などしていないのは当たり前、

髪はボサボサで着ている服は息子の吐き戻した母乳まみれ。

いや、繰り返しの授乳でもはや半裸のような格好でぐったりした私の姿を見て、

「大変だったね」

とねぎらいつつ、仕事から帰宅した夫は少なからず失望も抱いたであろう。

 

きっと分かってくれている。

 

でも、思いやりで理解してくれるのではなく、

できることなら”実感として”理解して欲しい。

「あぁ、あの状態もやむを得ん。」と。

 

とはいえ夫が今回で懲りてしまったら、次回がないかもしれないのだ。

そもそも快く送り出してくれただけで心から感謝。

ただ、あまりに息子がお利口さんだと、きっとこう思うだろう。

「なんだ、余裕じゃないか。あいつ、大げさなやつめ…」

 

それは心外である。

泣き止まない息子を抱き、慌てふためく夫の姿をどこか期待せずにはいられないのだ。

 

『泣け…泣け…!』

 

結局、惚れたもん負け

楽しい時間はあっという間でした。

そして帰宅中、もはや会いたくて仕方ない。

初恋どころか、こんな気持ち初めて‼︎状態。

 

そうか、母親ってこういうことか…

帰宅すると、夫が「おかえり、楽しかった?!」と迎えてくれた。

息子はぐっすり。

この2人が、私を母親にしてくれた。

 

あんなに1人になりたかったのに。

 

私、幸せなんだな。。

 

〜産後2ヶ月3日目〜

母親であることを忘れられる一時を過ごし、勝手に惚れ直す。

 

※腹筋は外出前にしていきました。