産後2ヶ月からの。

慌ただしいけど毎日を少しだけ丁寧に。生後○日の育児だけでなく、産後○日の自分自身にも目を向けて生きる。

産後2ヶ月23日目 無痛分娩の体験談〜実際の痛みやメリット・デメリット①

 

今回、無痛分娩でかわいい我が子を出産しました。

産後から友人に会うと必ずと言って良いほど、無痛分娩の感想を聞かれます。

なので質問される内容をふまえて、無痛分娩の選択〜出産〜産後の経過と、私が感じたメリット・デメリット等記憶の新しいうちに残しておこうと思います。

 ※あくまで私個人の体験による記録なので、無痛分娩のリスクについて肯定・否定するものではありません。

 

無痛分娩を選択するまで

【どのタイミングで無痛分娩で産もうと決めたか】

妊娠が発覚した瞬間。

いえ、もっと言うと、妊娠する前から「もし子どもができたら、絶対に無痛分娩で産もう」と思ってました。

 

【無痛分娩にしようと思った理由】

色々と調べた内容は後述しますが、主な理由は、

1.痛いのは純粋に嫌

2.取り除ける痛みは取ればいいという合理的な性格 の2つ。

 

まず、実際に無痛分娩で産んだ先輩に、「全然痛くなくて、でも産んでる実感もあったし最高だった!」という話を妊娠前に聞いたのがきっかけ。

ちなみに、その話を聞くまで無痛分娩というものがこの世に存在することも知りませんでした。

痛いのは嫌だしこわいし、聞くところによると死ぬ程痛いらしいし、何時間かかるか分からないとか絶対無理!と、とにかく出産に対しての恐怖心がもともと強かった私はその話に食いついたのです。

 

あとは、性格によるでしょうか。

「汗水たらして努力すればいつか報われるさ!」

「話を聞いてもらえるまで毎日でも訪問して名刺を置いてこい!」

「おなかを痛めて産んでこそ母として強くなれるのよ!」

そんなプロセス重視の精神論はどちらかというと嫌いです。

 

そもそも無痛分娩とはどんなものか 

【本当に痛くないのか?】

詳細は後の体験談に書きますが、結論、私は結構痛かったです。

ただ、痛みが軽減されたのは確実です。

普通分娩で産んだことがないのではっきりとは言えないけど、痛いながらに最後まで割と冷静ではいられました。前半は言葉の通り無痛の時間帯もあり、麻酔を入れてもらった時はしばらく眠ることもできました。

私が話を聞いた先輩のように、「軽い生理痛程度で産めた」という人もいるし、痛みの程度は人によるみたいです。

麻酔の先生からの説明ですごく腑に落ちたのは、

「頭痛薬と同じで、1錠で完全に痛みが取れる人もいれば、そうじゃない人もいる」

とのこと。なるほどなるほど。

ただ、麻酔も陣痛の開始時から打てるわけではないので、無痛=痛みが無である、とは言えません。

 

【麻酔はいつ入れるの?】

私が行ったのは硬膜外麻酔という一番ポピュラーなもので、背中から細いチューブを入れて麻酔を入れてもらう方法です。背中にゴリゴリっとチューブを入れられるのは痛いし不快だけど(入ってしまえば何ともないです)、既に陣痛の痛みでもはやどーでも良かったです。

子宮口が5センチくらい開くまでは麻酔を入れられないので、それまでは普通分娩と同じく陣痛に耐える必要があります。5センチまで開く過程の痛みも人によるようですが、私は半泣きでした。このあと子宮口は10センチ程の全開へ向かっていきます。

 

【費用は?】

病院によって差がありますが、東京都内でも分娩費用にプラス約10万円くらいで、田舎に里帰りしたその先輩はプラス5万円で済んだとか。

ただしこれは基本料金で、陣痛促進剤の追加や陣痛誘発のための処置料が別途かかってくると思います。

無痛分娩には陣痛促進剤が使われることがほとんどですが、なかなかお産が進行しなかった場合、この促進剤を追加することになり、その追加分は別途料金がかかることがあります。

また、無痛分娩は「この日に産みましょう」と病院によっては計画することもあり、その場合は陣痛を誘発するので、そのための処置料が基本料金には組み込まれていない病院もあるでしょう。

保険は適用外です。

金額だけで見たらもちろん大きな額だけど、壮絶な出産の痛み、それだけでなく分娩に挑むの日までの恐怖心までも取り除ける金額として考えればそんなに高くないのではと感じました。

 

【産んでる感覚はあるの?】

私はめちゃめちゃありました。

経験して初めて分かったんですが、陣痛ってお腹よりもむしろお尻とか腰が強烈に痛いんです。テレビドラマ見てるだけだと、おなかの赤ちゃんがいる場所が痛いんだと思ってました…

赤ちゃんが産道を通るために骨盤が開くんですよね、だからその周辺の骨がきしむというか、何て表現したらいいか難しいんですが、とにかく肉じゃなくて骨が痛いんです。だって通常時の骨盤の形のままじゃ赤ちゃん通れないので。痛む場所と質はこれまた個人差あるでしょうが。

で、私の場合はその腰とお尻の痛みは軽減されつつ、赤ちゃんが産道を通って出てくる感覚はしっかり経験させてもらいました。

何より、感覚を残しておかないと、赤ちゃんを産むために力を入れる「いきむ」という行為ができなくなるので、感覚は残す必要があるのです。

 

その他、医学的な内容は病院でしっかり質問してください。

 

病院の選び方分娩までの流れ等については次回②以降で!

産後2ヶ月20日目 「この人妊婦さんなんで座らせてあげてください」と言える大人になりたい

今日は久しぶりに電車に乗ってお出かけ。

優先席で立っている妊婦さんと、目の前に座っているサラリーマンや買い物帰りの中年女性の光景。

前までは気に留めることもなかった、いや、気付きもしなかったんだろうけど、今は見ていて胸が痛くなる。

 

妊娠中、何が嫌だったかかというと、電車で席に座れないことではなくて、車内に居場所がないこと。

妊婦が優先席に座るなとか言う人もいるし、

かといって立っていると、目の前に立つなよという顔で露骨ににらんでくる人もいる。

普通席の前で立てば、ここじゃなくて優先席行けよ、みたいな雰囲気が出る。

とはいえ、どこかには座るか立たなければならんのだ。

 

私は幸いつわりが全くなかったし、体調も良かったから座れなくても良いと思ってたけど、申し訳ないが妊婦も電車で通勤・移動する必要はあるのだ。

最終的には、妊婦は電車乗るな、とかいう人もいるんだろうけど。

だから誰かに譲ってもらうのではなく、自然に普通席に座れたときは唯一ほっとした。

時々、親切な人が譲ってくれたときは、身体ではなく心が休まった。

 

今日見た妊婦さんの近くに行って、「この人座らせてあげてください」って言えばよかったと、モヤモヤしてる。

お腹も出ていて、誰がどう見ても妊婦。

それを分かった上で座らせてあげる気のない人たちだから、無視されるか何か言い返されるかもしれないけど、別に気にしなければいい。

 

というか、そんなことにはならない気がする。

妊娠中、夫と一緒だったときは何も言わずとも大抵席を譲ってもらえたのだ。

男性が一緒だと弱腰になる人は多い。

 (※うちの夫はレスラーのようなマッチョ、ヤクザ風の強面ではないです)

だから仮に私が女性でも、「座らせてあげて」と面と向かって言われて断れるような人はそういない気がするのだ。

たとえダメでも、その光景を見て別の席の人が立ってくれるかもしれない。

 

大事なのは、その人を座らせてあげること。

妊婦さんが体調を崩したら、赤ちゃんに良くないのだ。

出産したとき、ふにゃふにゃで小さい息子を見て、壊れてしまわないか不安になった。

 

あの妊婦さんのおなかの中には、私が今抱いている息子よりももっと小さい赤ちゃんがいたのだ。

相手の立場に立つのって、想像力では限界があると思う。

だからこそ、同じ経験をした人にしかできないことがある。

夫も、私が妊娠して初めて、優先席には空いていても座れなくなったし、妊婦さんに目がいくようになったって言ってる。

 

優先席とかマタニティマークとか、賛否両論あって、別にそんなことを議論するつもりはないけど。

ただ、妊娠を経験した以上、そういう場面に無関心な人間ではありたくない。

モヤモヤした反省とともに、そんなことを今日は思いました。

 

〜産後2ヶ月20日目〜

 「座らせてあげて」って、言えばよかったなぁ…

産後2ヶ月19日目 マイペースにやってきたエクササイズとウエストの変化〜計測①

産後2ヶ月1日目に一念発起して、産後のエクササイズを始めることにした。

あれから結構コツコツ続けて、本日初めての計測。 

nasie2.hatenablog.com

結果は、

ウエスト 68.5→66.5センチ(ー2.0センチ)

腹囲   77.0→76.5センチ(ー0.5センチ)

 

腹囲がなかなか落ちないです。

ちなみに授乳効果で体重は更に減ったけど、それでも腹囲が落ちない。。

産後に気になってるのはウエストじゃなくて、妊娠中に膨れきった腹囲。

今も柔らかい皮膚が引っ張るとびよーんとのびる状態…

ただ、前よりも腹筋はついたと思う。

お腹の皮膚は4ヶ月サイクルで変わるってどっかで聞いたから、内側の筋肉を鍛えておけば徐々に引き締まっていくのでは。

 

私がやって良かったと思うエクササイズ ↓↓

「横手式腹筋」

ウエストくびれを作る腹筋エクササイズの方法

回数は1日20回を1セットが限界だったけど、最近もう1セット耐えられるようになってきました。

 

 

でも実は一番良かったことは、ブログ上で宣言してしまったことかと。

私のことを知っている人はいないし、おまえの体型なんて知らんわと全員が思ってるでしょうが、それでもブログで宣言するというのは意外と強制力があるみたいで。

 

特に私と同じ産後ママさん。

普段接する人がどうしても少ないし、ママ友と会っても境遇が同じだからラフになる。

なんなら「授乳するとめっちゃおなかすくよねー」とか言って一緒に食べまくったり。

 

家にいるときはスエット、外出するときも授乳しやすく動きやすい服、となると危機感を感じにくい。

旦那さんの反応は人それぞれと思うけど、少なくとも私が目指してる体型と男性が理想とする体型って違うし。

 

こんなブログでもアクセス数とか見ると、結構見てくれてる人がいるんだとかなり励みになります。

ちなみに私はかなりの飽き性で、こんなにつまんない筋トレが続いたのは初めて。

 

だからほんと、おすすめですよ。

 

〜産後2ヶ月19日目〜

 今日からまたがんばります

産後2ヶ月18日目 じいちゃんばあちゃん大絶賛!孫アルバムをつくる

妊娠前に唯一準備したこと

大人になってから自分の子供の頃のアルバムをじっくり見たのは、はじめてお互いの実家に挨拶に行ったときと、結婚式の準備をしているとき。

あの、「○○ちゃんの生い立ち」みたいなタイトルの付いた、異常に表紙が重厚なアルバム。

わたしたち夫婦はともに兄弟の中で1番最初の子だったから、写真の量もさることながら、丁寧に各シーンにコメントまで付されている。

 

あぁ、大事に育ててもらったんだなぁ。

あぁ、この人、いっぱい愛情受けて育ったんだな。

と実感。

 

あと、両親の若い頃の姿を見られるのが意外と良かった点。

この2人にもこんな若い頃があって、というか、今の自分よりも若い年齢の頃にこうやって一所懸命に育児してたんだな、と。

 

そういうのがあって、自分も子供の写真だけはしっかり管理してやろうと妊娠中から決めていた。

どんなツールを使って、どんな形で残すのか。

周りが心配するほど産後の赤ちゃんグッツの準備をしてなかったけど、これだけは考えてた。

 

必要なものはネットで即日配達でも購入できるけど、アルバムは後回しにできてしまう。

面倒くさがりの私にとって、「後で」は「やらない」と同じである。

 

アルバムはTOLTOを採用

色々なサービス・やり方を検討した上、私にはTOLOTというサービスのフォトブックが一番良さそうだった。

 

tolot.com

【最終的にTOLOTにした理由】

①昔のやり方と同様のアルバム作りだと、途中でやめてしまいそう

  ・写真を現像

  ・アルバムを購入

  ・写真を挟む

  ・(場合によっては)コメントを入れる

 この行程のどこかできっと、「今度にしよう」が出てくるだろう。

②同じフォトブックが1冊500円で、何冊でも作れる

  自宅、旦那の実家、私の実家。3冊作っても1500円で、手間は1冊分

③送料無料で好きな場所に1冊ずつ送ってくれる

  ともに実家が遠方のため、助かる

④PCでも携帯のアプリでも作れて、途中で保存できる

  育児中の作業は、中断されること大前提!

⑤全62ページの中に、写真、文字を好きなようにページに配置できる

  コメントも入れたかったし、紹介されていた1日1枚の写真+コメントでちょうど1ヶ月分、というのもなんかいいなと思った。

 

【ちなみに、ちょっと迷った点と使った感想】

①破格だけど、画質は他のフォトブックと比べて落ちる

  確かに画質にこだわりたい人には不向きだけど、価格の割には十分かと。

②文庫本サイズで、小さい

  小さくて物足りないと思うか、コンパクトで良いと思うかは人によるかも。

  私も最初小さっ!と思ったけど、慣れるとこれも良いなと感じてきた。

③中は本当に”紙”なので、何度もページをめくっているうちにもろく劣化しそう

  500円だから最悪また発注すれば良いやと割り切れる。

 

こんな感じでしょうか。

 

1日1枚の写真、というわけではないけど、だいたい1ヶ月1冊のペースで既に2冊作成済み。

両家の親はかなり喜んでいて、毎日見ているとか。

 

写真がたまってきたから、今日は3冊目に使う写真をピックアップ。

1ヶ月で顔の表情が大分変わったなぁ。

 

〜産後2ヶ月18日目〜

 家族のアルバムを途中まで更新

 

産後2ヶ月17日目 今年出産したので、夫の虫歯も今年治す

出産した年は医療費をいっぱい払ってる

11月も終わりそうなので、2015年にかかった医療費の合計額を出してみた。

まだ12月があるのになぜ今集計したかというと、

病院には今年中に行ってくれと夫に伝えるため。

確定申告で医療費控除をできる限り使って、税金を低くする作戦!

 

医療費控除は、医療費の合計額が10万円を超えた部分からが控除の対象になる。

ふむ。

つまり、年間60万円使っていたとすれば、60−10=50万円の部分が税金の計算に加味されるということ。

家族の分は合算してオッケーね。

 

出産をした今年は、10万円なんて余裕で超えてる。

42万円の出産一時金を差し引いたって、ものすごい額だ。

区の補助券使っても、妊婦検診とか毎回すごい高かったもん。

うちは1月に妊娠が発覚して9月に出産したから、妊婦検診〜分娩までの費用をすべて2015年中に払ってる。

…息子よ、ありがとう。

 

12月中に治療に行こう 

既に10万円を超えている今年中に医療費を使えば、後から所得税が一部戻ってくる、もしくは払うべき所得税が安くなるのだ。

でも、来年になれば基本の10万円部分に組み込まれるだけで、何も戻ってこない。

なんと!

同じ治療を受けても、今年なのか来年なのかで、負担額が違ってくると!

 

夫の所得税率が仮に33%だとしたら、払った治療費の33%相当額の所得税が返ってくる。

還付されるのは所得税だけど、これは実質、

年末までなら33%引きで治療を受けられますよ〜、お金は後で国から返してあげますからね!

ということじゃないか。

 

所得税の還付っていうとなんかピンとこないけど、治療費が割引されると考えると、ものすごいお得な気がしてくる。

来年以降、普通に生活してれば医療費に10万円も使わなそうだから、とりあえず超えるのは出産した年くらいだろうな。

ほんとは妊娠〜出産にかかる費用の負担がもっと少なくなるのが一番いいんだけど…

 

ということで早速、虫歯の治療がまだ終わっていないとやらの夫に、歯医者の予約をいれてもらおう。

 

〜産後2ヶ月17日目〜

 収入がないので、とりあえず節税しとこう

産後2ヶ月15日目 おっぱいを出すことへの抵抗感が徐々に減っていく

授乳は赤ちゃんの食事だ

母乳で育てるとなると、大体1日に7回くらい授乳することになる。

家ではリビングのソファに座り、授乳クッションに息子を乗せて授乳することが多い。

ソファはテラスに向かって配置しているから、ダイニングに座っている夫には背を向ける形になる。

だが、夫は息子がおっぱいを飲んでいる姿を見たいのか、またはおしゃべりをしに隣に座ってくる。

私のおっぱいが見たいわけではなさそうだ。

それでも隣に来られるのは嫌だ。

息子の食事風景だけど、あくまで私のおっぱいである。

気安く眺めないでほしい。

でも徐々に抵抗感がなくなってきている。

お風呂や着替えの場面なら今でも全力で隠すけど、授乳を見られることへの免疫が相当付いてしまったようだ。

私のおっぱいだけど、あくまで息子の食事風景、になってしまった。

 

外でもおっぱい

外出中でもそう。

デパート等の授乳室に行けば、他のお母さん達もみんな我が子に食事を与えている。

女同士、ましてや母同士ならばもう隠す必要もない。

ちなみに私は、温泉の女風呂でも割とタオルで前を隠して歩くタイプの人間だ。

 

授乳室がないこともある。

そんなときは、青空授乳もやぶさかではない。

授乳ケープで覆っているから見られることはないけど、

あ、授乳中だなという状況は周囲に分かると思うから、あまり気は進まない。

私は今、この授乳ケープの下でおっぱい出してます!

という感じがなんか恥ずかしいのだ。

とはいえ息子が泣けば、私は今日もしれっとおっぱいを出す。

 

そして慣れてしまう

こうして段々おっぱいを出すことに慣れてきてしまっている。

なにしろ1日に何度も何度も服をまくり上げているのだ。

お出かけのときはオシャレしたいけど、服を選ぶときの最優先事項はおっぱいが出しやすいかどうかだ。

なんでおばちゃん達は恥ずかしげもなくおっぱい丸出し、隠すそぶりもなく風呂場を歩けるんだろうと思ってた。

分かってしまいました。

そのうち私も堂々と歩き始めるんだろう。

でも、夫の前では露骨に軽々しく出さないようにしよう、と今のところ決めてます。

 

〜産後2ヶ月15日目〜

 恥じらいを持った女でいたい

産後2ヶ月14日目 いとも簡単に「イクメン」の称号を手に入れる旦那

旦那の抱っこでおでかけ

夫の仕事が休みだったから、息子と3人でおでかけ。

前から行ってみたかったスポットへ向かう。

3人で外出するときは、夫が抱っこひもで息子を抱えてくれる。

毎日の抱っこで首〜背中〜腰、そして手首が痛くてたまらないから、夫が抱っこを代わってくれる休日は本当にうれしい。

1人で歩けるってなんて身軽なんだ…!

 

外出先でランチをすることに。

平日の昼間、100席くらいあろうそのレストランは女性客が大半を埋めていた。

家族連れはうちくらいだろうか。

席に着く前に授乳を終わらせ、息子も機嫌良く横になっているから、ゆっくり食事ができそう。

 

お父さんのオムツ交換

食事中、オムツが気持ち悪くなったのか、息子がちょっとぐずりだした。

奥にオムツ替えスペースがあるとのことだったから

「ちょっとオムツ替えてくるよ。」

と言ったところ、ほぼ食べ終えていた夫が

「いいよいいよ、僕が行ってくるから食べてな。」

息子を抱き、オムツやお尻ふきの入った私のマザーズバッグを肩にかけて連れて行ってくれた。

夫は基本的に優しいのだ。

お言葉に甘えて、1人で食べ続けさせてもらった。

 

10分後、オムツ交換を終えてこちらへ戻ってくる親子。

そのレストランの大半を埋める女性客、おばさま達から賞賛を浴びながら戻ってくる夫。

「お父さんがオムツ替えしてくれるだなんて素敵だわ〜〜(ハート)」

イクメンね〜〜(ハート)」

いやいやそんなことないんですと謙遜すれば、その分だけ夫の評価は更に上がる。

おしりがすっきりした息子までおばさま方にニヤッと笑顔を向けているではないか。

…なんなんだうちの男2人は。

 

イクメン」の妻の気持ち

繰り返すけど、夫は基本的にとても優しい。

育児にも比較的協力してくれるし、疲れた私のやつ当たりにだって怒ったりしない。

とても感謝してる。

でもなんだろう、一瞬、イラッとしたのだ。

これは怒りじゃない、嫉妬だ。

 

夫は世間一般のお父さん方に比べて休みが少ない。

帰ってくるのも結構遅い。

日常的には息子のお世話をほとんど私がやることになるし、残念ながら夫からは母乳が出ない。

そこはもう仕方ないと思っているし、私も自分の仕事だと思っている。

 

しかしである。

30回に1回、いや、50回に1回のオムツ交換を引き受けたことで「イクメン!!」と喝采を浴びている状況におそらく納得がいかないのだ。

夫が悪いわけではない。

 

あのおばさま達の頃にはイクメンなんて概念はなかっただろうし、協力する・しないとか以前に育児が女がやっとれ、みたいな常識もあったんだろう。

なんなら夫にオムツ替えを任せている間に1人で食事を進めている私なぞ、

「あの嫁、ご主人にやらせて自分は食事して何様かしら」の勢いである。

 

イクメンと良妻賢母

女性にもあるではないか。

「良妻賢母」という称号が。

夫の社会的成功を陰ながら支え、子供を立派に育て上げる、というところか。

なんという長期戦…

1回のオムツ替えで得るイクメンの称号に対して、こちらは少なくとも数年はかかりそうだ。

 

男性のみなさま、育児休暇など取得せずともイクメンになれます。

外出先で、赤ちゃんをオムツ替えスペースへ連れて行くことです。

ミドル世代の女性が多い場所と時間帯を狙うのが良いでしょう。

その場にいる妻以外の女性からは、「イクメン」と呼んでもらうことができます。

 

〜産後2ヶ月14日目〜

 私のことも誰かほめてください